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3. 人口70億

 世界の人口はついに70億に到達しました。
私はついこの間まで約60億人くらいであると思い込んでいたのですが、あっという間に10億人増えてました。
ともあれこの数を実感すること、これが私が一番試してみたい事の一つでした。

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 まず、シートを1つ追加します。”4万個シート”です。
”1万個シート”にある10cm平方のブロックが4つ、A4用紙に押し込んであります。
A4サイズという たいがいの人にとって大きさがイメージしやすいと思われる ”面積” の中に、基本単位の1mm円を なるべく目一杯詰め込んだ時の 一番きりのよい数 が4万です。

4万個シート

 ではまず70億人は何ページになるか。
7,000,000,000 / 40,000 = 175,000
17万5000ページとなり、やはり凄まじいページ数となりました・・
まずはこの枚数を地面に広げてみます。
横500枚x縦350枚という並べ方では、A4紙のサイズを横210mm x 縦297mm として
210 x 500 = 105,000
297 x 350 = 103,950
横105m、縦103.95m です!
けっこうでかい広場、競技場などではないと広げられないサイズです。
東京ドームのグラウンドと比較するとちょうど下図のような具合になるようで、いっぱいいっぱい使って並べられそうです。
17万5000枚のA4紙がびっしり敷き詰められている様をご想像ください。
私の感想は、「油断していた!予想以上にでかい!」です。
ほんとにだいじょぶなのか地球?と。
このすべての1点1点が、水を飲み、食料を、電力を消費しておるのか!と。

人類の人口は、105m x 103.95m である。(4万人/A4紙)
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A4紙を単位としたのは、プリンターでプリントアウトしたA4サイズの4万点シートをずらっと並べた場面を想像してみたかった訳で、1mmルールを厳密に適用したい場合には、4万ドットの面積は本当は200mm×200mmですので、こちらの数値で再計算していただければと思います。
一回り小さくなりますね。
 さて、このように地べたに並べるととんでもない事となりましたが、では一つのアイディアとして、本の様な形に綴じるとどうなるか。
こうすれば、70億の点という情報の量は不変のまま、床面積が節約できます。
そこで、次の補足規則追加。

500ページの本の厚さ=30mm。

数値は、たまたま私んちにあった本の実測値からアバウトに設定しました。
さて、計算すると 175,000 / 500 = 350 となり、500ページの本350巻となります。
横一列に並べます。350 x 30 = 10,500

人類の人口は、500ページの本350巻、幅10.5m である。(4万人/ページ)

全体が見通しやすくなってきました。
5段積みの本棚だとすれば、1段あたりは70冊、2.1mです。

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実は私ほんとにこれを作ってみたいのです。
絶対に無理ってほどの規模ではないですよね。
この本棚から一冊を手に取って、ぱらぱらとページをめくったり、本棚を眺めて、「70億ってすごいぜ」とか「この中のこのページのこの点、これが僕かもしれない」「この辺りはヨーロッパの人たち」「この人は宇宙飛行士」「この辺りはおなかをすかせたアフリカの子供たちか・・」
どんなクオリアがわき上がってくるのかを試してみたいです。

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 さて、もっと規模をコンパクトにできる方法は無い物か、という事になると、 選択肢は必然的にギアチェンジとなります。
”4万個シート”を少々改造して、

4億個シート

4万個シートとほとんど同じ物ですが、ドットの形を色を薄めた四角形にしてます。
これは、ドット1つ1つが1個ではなく”1万個シート”1枚分に相当しますよ、という表現のつもりであります。
つまりこのシート1枚で、40,000 x 10,000 = 400,000,000 4億点分相当です。
すると、70億は、7,000,000,000 / 400,000,000 = 17.5
17枚半となります。
これなら大きめのテーブルか床に広げられます。
で、作ってみました。

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ギアチェンが内蔵されていますので、「ここに有る点一つ一つが、この1万点シート1枚分にあたるのだなー」とたえずしみじみと内省する必要があります。
しばらくの間集中していると、70億のでかさがじわじわと実感されてきます。
A4紙18+1枚で、人類70億人の巨大スケールが体感できますので、おひまであればお試しください!。

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