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付録2.単位の置き換え

 ここで、さきにも少し触れた"単位の入れ替え操作"についてちょっと説明します。
大きな数、あるいは長い時間についてイメージをつかもうとする場合、うまい方法が一つあって、以前よりいろいろなところで使われてきたテクニックでもあるのですが、ある単位系を何か別の単位系に置き換える、という方法です。
この「月まで歩いて・・」では主に、数を長さに置き換える、という方法と、時間を長さに置き換える、という方法の2つを使います。

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① 数_長さ 置き換え

 大きな数、例えば10万、という数を想像する場合、まずは”数シート”(この後のツールの節で説明)を用いるなどして直接視覚で把握する事を試みます。
一方、単位の入れ替え方を用いる場合には、例えば1個という数を1mmという長さに置き換えて(長さの基本ユニット1mmを使用する基本方針を貫くわけですが)たとえば、10万個、は何mmになるかなと考えます。

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10万mm すなわち 100,000mm は 100m です。
100m と 1mm との比較は受け取りやすく、10万という数がどの程度巨大なのかのイメージがかなり見通し良くなります。
100m という距離はそこそこ想像できる距離かと思いますが、さらに 100m を徒歩で行くと 1.5分 と計算できますので、結果、

10万個は、徒歩で1.5分。(1個/1mm)

という記述に帰着します。

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② 時間_長さ 置き換え

 同様に、時間の基本単位"1秒"あるいは年、時、分、を直接使うのではなく、長さの基本単位の 1mm に置き換えて、そのスケール感の手がかりとします。

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例えば、1年という時間をこの方法で変換してみます。
先述の通り 365.25日は 31,557,600秒、約三千万秒です。そして1秒を 1mm と置き換え、31,557,600mm すなわち 31.5576km と置き換えます。
ほぼ東京横浜間の直線距離で、徒歩でおよそ8時間弱、ということになりますね。

1年は、徒歩で8時間弱。(1秒/1mm)

 科学的には、次元がむちゃくちゃで意味不明なひどい文だという事になりますが、これでいーんです!

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 以上、要するになるべく自分の皮膚感覚、身体感覚に引きつけるためにどうするか、という苦肉の策です。
使用する単位をある程度統一し、手順をなんとなく定式化する事で、さまざまな数値の大きさ評価や比較のイメージ化が論理的になるのでは、とちょっと期待しているわけなのですが・・

 
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