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あとがき

 私が中学生の時、父の趣味でシベリア鉄道に乗せられナホトカからモスクワまで列車の旅をするという経験をしました。
7日ほどの旅でした(旅の間中、車酔いや不慣れな食事でえらい目にあったことがトラウマです)。
そして、家に帰って何日かが過ぎたある日、地球儀で列車の旅の出発点から終点までの長さを何とはなしに測ってみたのですが、ちょうど地球1/5周くらいの距離である事がわかりました。
そのとき、なにかドカンという感覚を覚えたのです。
くる日もくる日も列車で地べたを這ってどんどんどんどん前へ進んでいったあの1週間、通り過ぎていく森や草原や町や駅、 その距離のスケール感と言いますか体感は自分の中に焼き付いている訳です。
その距離が地球1/5周だったのだ、あの距離の5倍で地球1周なんだ、という事がわかった瞬間、中学3年生の僕は地球の大きさを体感してしまったのでした。
地球の大きさはだいたいこんな感じである、というイメージです。
(鉄道のルートはくねくねしていますので、実際のシベリア鉄道の距離はもう少し長くて、地球1/4周弱ほどであるようです。)
地球の大きさがわかってしまった私は、じゃあ例えば月の大きさは?火星までの距離は?というぐあいに気になる事が次々浮かんできます。
やがて距離以外の数字、ニュースや雑誌などでいろいろな数を見かけるたびに、”60億人て?45億年て?”なども気になってしまうように。
そしていつのまにか、ここまで書いてきたような数字把握の流儀、あげくこのようなサイトまで作るようなことになってしまいました。

さて、ここまでで自分としては一段落という感じですが、内容が足りない部分やつめが甘い部分、もうすこし考えを進める必要がありそうな部分、新しい課題(難題ですが、ものすごい小さな世界の方向)などまだまだありますので、考えがまとまってくればまた吐き出したいと思います。
ともあれ”月まで流”宇宙探検、これにて完。

(ご意見ご感想歓迎。 mail > [officePart2:carbondice])

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すべての人々が
想像力を持ち
様々な言葉に真摯に耳を傾け
相手の立場からとらえ直し
固定観念の奴隷とならず
狭い視野を脱し高い位置から広い風景を眺め
世界の多様性を望み
地球の大きさと自然の深さに思いを到し
空間と時間の広大さに畏怖し
豊かに美しく有らん事を。

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